天堂と十六夜
「えぇ、あなたが来てくれたから…今の方ですよ、具合悪くて看てたっていう」
「あいつか…」
力を込めて抱き締めてくる十六夜が珍しく天堂は安心させるように頭と背中を撫でた
ひとしきり抱き締め合った二人
「…もう帰りましょう?」
十六夜が不安がっているのが分かった天堂は十六夜の肩を抱いて急ぎ足で本家へと帰ることにした
そして百鬼夜行の時間がやってきた
「気をつけて…」
「…本当に大丈夫か?留守を任せる百鬼も居る、何かあったら言えよ。ワシも早く帰ってくるからな」
十六夜を強く抱き締めると口づけて百鬼夜行へと出て行った
……ぼーっと夜空を見上げていると流れ星を見つけた、そして願った。
"何事も起きませんように"