天堂と十六夜
「お帰りなさい」
「おお。今夜は流れ星が多いな」
天堂は百鬼たちに解散と告げて十六夜を連れ自室へ向かった
布団の上に胡座をかいて座り、十六夜をその上に乗せてずっと頬を撫でていて、しばらくの間沈黙が続いた
「…怖いか?」
「怖くはない、ですが………不安、かな」
笑って答えた十六夜だがすぐに俯いて、そうかと思えば胸に頬を寄せた
「ねぇ?……あなたは私が守ります」
「いきなり、どうした?」
突然守る、と言われてびっくりした天堂は十六夜を見つめて、十六夜も胸から頬を離して天堂を見つめた
「…嫌な予感がするのです…だからあなたは私が何があっても――」
その先を言おうとすると天堂にいきなり唇を奪われた。段々、深くなっていくそれに天堂の着流しを掴む
唇を離して天堂は親指で十六夜の唇を撫でる