天堂と十六夜
天堂と愁穂が接触してしばらく経ったが何も起こらなく逆にそれが不安だった
いつも十六夜が早く起きて昼餉の準備をしているが今日は違った。天堂が起きて来ない十六夜を心配して自室まで行くと十六夜は丸まって寝ていた
「…十六夜、十六夜」
夜、すぐに寝かせてやれなかったためいつもより寝ている時間が長いのか、気遣ってそっとしておこうかと考えたが百鬼たちのこともあるため起こすことにした
「…ん、………あなた…?」
少し肩を揺すると目をゆっくり開けた十六夜は天堂からすでに昼が過ぎていることを告げられ飛び起きた。昼餉はいい、と言われたがすぐに作りにかかり百鬼たちに謝った。百鬼たちは気にしていないと言ってくれたが申し訳無かった
今までこんなこと無かったのに、どうしたのかしら…
申し訳なさを抱えながらも片付けをすると先程起きたばかりだというのにまた眠気に襲われた
心配させないように何も言わず自室まで行き布団に寝転んだ