天堂と十六夜
次の日の昼、昨日の眠気が嘘のようで昼餉も作れた十六夜。百鬼たちと食事を摂っていた
「十六夜、今日はいつになく食べるな」
昨日とはうってかわって眠気も無く、食欲もあり多く食べている十六夜に天堂は安心していた
その日一日は元気に過ごせたが次の日、また食欲が無くなり寝てばかりいた
天堂は十六夜をゆっくり抱き起こし、背中に手を添えて片手で十六夜の両手を握った
「どっか悪ぃのか?薬師呼ぶか?」
「ううん、大丈夫…ちょっと、眠たい…だけ、です…」
腕に抱かれている十六夜は心配している天堂をよそに微笑んで胸に頭をこつんと預けてすぐに眠ってしまった。一度ぎゅっと抱き締めて起こさないように横たえたが傍を離れなかった