天堂と十六夜
頬を染めて縮こまる十六夜が可愛い…
そんなことを思いながらひと安心した天堂はまた膝枕にあやかり微笑んでいた
十六夜はその微笑みに胸が高鳴りまた頭を撫でた
「男と女…どっちがいい?」
「どちらでも……可愛いのでしょうねぇ」
早くも母性が生まれはじめた十六夜を見て天堂は早く子供を産ませてやりたいと思い、努力しようと決めた。それは…夜だけの問題ではなく百鬼夜行や十六夜の健康状態なども含まれる
「ワシは男だな。男なら後継ぎに出来るし十六夜に何度も痛い思いさせないで済む」
百鬼夜行を継ぐため男の子を授かる必要があったのだ
女の子が産まれれば後継ぎには出来ない。だから早く男の子を授かれば十六夜は何度も産む必要は無いし、痛くて苦しい思いをする必要がないのだ
十六夜も自分の身体を案じてくれる天堂が大好きだった