天堂と十六夜
天堂が手を伸ばして十六夜の頬を撫でるとくすぐったそうに笑う
「ゆっくり休んでくださいね…」
十六夜をじっと見つめる天堂。何をすればいいか分かった十六夜は戸惑いながらも身体を折り曲げてちゅっと口づけて微笑む十六夜
天堂も笑い返して百鬼夜行までの時間十六夜の膝枕で惰眠を貪った
時間になり総大将として百鬼夜行を率いて本家から出ていく。身体を冷やしてはいけないと十六夜に裾の長い掛け物を羽織らせる
「気をつけて…」
「おぉ」
十六夜の肩に両手を置いて顔を近づけて行き、何を意味するのか分かった十六夜は頬を染めて目を閉じて受け入れる。先で待っている百鬼たちに冷やかされ袖で顔を隠す十六夜に天堂は笑い頭を撫でる。皆を見送り、夫婦の部屋にある小さい机に腕を置き頬を乗せて微笑む
「赤ちゃん…早く私たちの所にきてね」
数時間、十六夜は仮眠をとって帰って来た百鬼夜行を迎えた