天堂と十六夜
天堂に助けてほしいという伝言がきたため出産までは控えようと考えていた百鬼夜行を行わなければならなかった
天堂は最後の最後まで渋っていたのだが、十六夜に行ってと言われたため十夜と数名の百鬼を残して行くことにした
既に愁穂のこと知っているため百鬼たちは十六夜の周りを離れずずっと警戒していた
「十六夜様、大丈夫ですか?」
十夜は寝ている十六夜を気遣って白湯を持ってきていた
十六夜が起き上がろうとしたため盆を置いて背中を支えた
「…ありがとう」
「総大将、早く帰ってくるって言ってましたよ」
「そう?……十夜、毎日助けてくれてありがとね」
「いえっ、嬉しいんです…総大将が俺を信頼して十六夜様を守らせてくれるから」
十六夜を守るということは総大将に信頼されている証。それは最高の名誉
十夜は十六夜の生活を助けることに嫌な顔一つせずに直ぐ駆けつけてくれる