天堂と十六夜
天堂の腕の中で目覚めた十六夜は怠い身体を起こして、着物を着て台所に立ち昼餉の準備をしていた
天堂はまだ眠っているが起こさずにそっとしていた
百鬼たちがぞろぞろと起き出したなかに十夜が居たため一緒に食事を大広間に運んで、天堂を起こしに向かった
掛け布団を十六夜を勘違いして抱き締めているのか……苦笑いをこぼして天堂を起こしにかかった
「食事の準備が出来ました。皆も待ってますよ」
先に十六夜は大広間に向かって皆と話ていると少し不機嫌な天堂が入ってきた
「総大将!どうしたんだ!?不機嫌だぞ!」
総大将に向かって友達みたいな態度をとる百鬼たち。天堂もそれを咎めない。むしろ親近感が沸いて楽しい
十六夜の隣に座った天堂は十六夜の肩を抱いた
「…何で先に起きた?」