天堂と十六夜


「おぉっ、!きゃー」



初めて見る景色に桜李は目をきらきらさせて花畑に下ろすと花を掴んだりして遊んでいると、湖を見つめて身体が傾いた


「危ねえっ!」


湖に落ちる直前、天堂が抱き上げると湖に手を伸ばしたため屈んで湖に近づけるとばしゃばしゃして水を散らした




「うぅ~~…ああっ」


弾けんばかりの笑顔に二人は顔を見合わせて笑う



それから遊びたい放題で疲れたのか天堂に抱かれてうとうとして目を瞑ったため、十六夜は天堂に凭れた



「毎日子育て、ご苦労じゃな」


「ううん、大変だけど楽しい…あなたも疲れてるのにごめんなさい」


「ワシが来たくて来たんだから謝るな…十六夜」


声が変わった天堂に顔を向けると顔が近づいてきて十六夜も目を閉じて受け入れようとしていると


「…ふぇっ……びぇーん!」


大泣きした桜李にびっくりしてぱっと離れた十六夜は桜李のお尻を触ってみると濡れていた



「あらら、しぃししちゃったの?…襁褓(むつ)を替えないと…帰りましょ?」


邪魔された天堂はあきらかに落胆していて苦笑いした十六夜がちゅっと口づけると機嫌が戻った天堂は十六夜と桜李を抱えて本家に戻った



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