天堂と十六夜
「?何でって…だってあなたがなかなか起きないから…」
百鬼たちが目をきらきらさせて夫婦としてのやりとりを見ている
天堂がむすっとしていて、それを可愛いと思った十六夜は口を手で覆いくすっと笑ってしまった
「…何がおかしい」
怒ってはいないが拗ねているのが明らかでこのままでは機嫌がなおらない、と思った十六夜は思いきって、だが控えめに唇を頬に当てた
途端に百鬼たちからは冷やかしの声が飛び交う
ひゃー、熱いねぇ!
朝からやめてくださいよ~
十六夜様可愛いぜ!
冷やかしの声を無視した天堂は十六夜の作った食事を黙々と食べはじめた
……機嫌は戻ったどころかかなり上昇していた