天堂と十六夜
十六夜の手料理は絶品で百鬼たちは毎日の食事が楽しみになっていた
妖怪は毎日食べなくても良いが十六夜の料理を初めて食べた百鬼たちは味に驚き毎日食べたい、と十六夜にねだるようになったため、毎日作っているのだ
十六夜様~旨いよ~
何食っても旨い!
そんな声が嬉しくて十六夜も作らされている感、など無く好きでしていた
「ごちそうさま!」
皆で片付けをして百鬼たちは自分の時間を百鬼夜行までの間過ごす
もちろんこの間は夫婦の時間で自室に戻った二人は話をしていた
「昨日はどうだったのですか?」
「ん?昨日は北に行って――」
昨日の百鬼夜行はどうだった、などと話をする時間が二人は大好きで一番落ち着く時間でもあった