チョコレート
「紗緒里ー!!」
「は、何。勝手に部屋入らないで。」
せっかく寝かかってたのにー。
最悪。アイスおごらせよう。
「俺たち寝た仲だろ?」
「………(幼稚園の時だし)」
コイツは幼なじみの大毅。
とにかくチャラい。
「なー。俺今日ここで寝ていい?」
「……は?」
チャラいの分かってたけど、ついにあたしにまで手を出すつもりなのか、この男は。
「変態」
「えー?別に手出すつもりはないんだけど。何、欲求不満?」
「は?違うし。」
とか言いながら、赤くなる顔を枕に押し付けて必死に隠した。