キミヲタ!


席に1人で座っていると、
中年の女の人がツカツカと教室へ入ってきた。


『はいっ、なぁんて素晴らしい!爽やかな空気でしょうか!!ねぇっ!私は…』


よく通る大きな声でそう言って
女性は黒板に名前を書き出した。


『はぁいっ!皆さんはじめまして、
マツモトヨシエといいます!今日から皆さんの担任になりますのでよろしくねぇっ!』



私は、『嫌いだ』と思った。
熱心な先生は苦手だ。マツモト先生からは

そんな感じが漂っている。
あと、ヒステリックな感じも。

< 14 / 28 >

この作品をシェア

pagetop