キミヲタ!


席は誕生日順に並べられているので、
五月生まれの私の番はすぐにまわってきた。

軽く息を整えてから立ち上がる。



視線を感じる。
めまいがする。


大丈夫、
がんばれ私!!
地味にこなせ私!!



『えーっと、』


大き過ぎず小さ過ぎず、
ボリュームを考えて話しだす。


『相田…夏子で(((』



ガタンっ!!!!


名前を言い終わる前に斜め後ろから
大きな音がした。



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