恋チョコ
「あんたね~…」


「だって…」


「ったく、もぉ…」


「放課後、いなかったら明日にする。ちゃんと渡すから」


「ちゃんとだからね!?」


「うん」


そう何度も何度も念を押され、迎えた放課後。


私は人がいなくなるのを待って彼のクラスへと向かった。


今日は、初めて会った日と同じ曜日。


小高くんのクラスはいつも明日小テストやってるし…。


…いるよね?


クラスの前まで来たのはいいけど、緊張でドアが開けられない。

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