恋チョコ
麻琴ちゃんはあれだけ放課後に一緒にいてって言うけど、

毎日一緒にいたわけでもないし、一緒に帰ったことはあったけど、

全部学校から一緒だったわけじゃなくて、途中からのが多かったし…。


「まったく何をやってるんだか…」


「ごめんなさい…」


そう言われ、思わず謝ってしまう私。


「で、でもね!前にキャラメルくれたことがあったから、キライではないと…思ぅ…」


段々と語尾が小さくなっていく。


だって、麻琴ちゃん美人だから怒ると迫力があって…。


「そうね…」


怒ると怖いけど、こういう悩みとかは本当に親身になって考えてくれるんだよね。


「でも、確証はないし…」


「うん。だからね、甘いのが苦手でも、

そうでなくても食べれるのにしようかと思ってて」


「そうね、それが無難ね」

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