気まぐれなあなたを。



「今日はたまたま同僚とな。お前はひとりか??」



「……ええ」



この男は、わたしが和樹と付き合う前に付き合っていた男。
つまり元カレだ。



―――啓介はいつも気まぐれだった。
啓介とは3年半も付き合っていたが、啓介の気まぐれさにイヤになりわたしから別れを告げた。



―――あれから2年。
まさかこんなところで啓介に再会するとは思わなかった。



啓介は誰よりも優しかったし、わたしのことをいつも考えてくれていた。
でもわたしは、啓介の気まぐれに付き合いきれなくなったから別れた。



でも正直に言うと、キスもエッチも啓介のほうがうまかった。
啓介は優しさの中にもちゃんと甘さと刺激があったし。



啓介と和樹のエッチを比べるとしたら、断然啓介のほうがいい。
でももう2年も前の話。



今さら意味はない。



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