雪の結晶
タイトル未編集
ピピピピピピッ
部屋中に目覚まし音が鳴り響く。
「真里香〜!うるさーい!」
「ん……?ああ」
姉の声で目が覚めた。
ピッ
私は、鳴り響いていた目覚ましを止めた。
「あー…眠い」
体がだるーい。
学校めんどくさい。
橘 真里香。16歳高一。今日から二学期になります!
タッタッタッ
「お母さん、頭が痛いので学校行けませーん」
「アホか。早く食べなさい」
「えー…」
そう言って肩を落とす。へこたれながら椅子に座った。
「アホか(笑)」
姉が机に肘をつきながらニヤリと笑い言った。
「うっせー…」
「早く食べなさい!」
「くっくっく…」
まだ笑ってるし…
あーあ、朝から怒られるなんていい日にならないなこれは。
なんて思いつつ、支度を始めた。
「行ってきまーす」
私は暗い感じに言って家を出た。
いつもの通学路を歩いていると
「真里香〜!!」
「あ、愛美」
後ろから可愛らしい声がして私は笑顔で振り返る。
多田 愛美。親友であり、クラスメイトだ。
「おはよー!」
「うん、おはよ」
元気なのは相変わらずだ
。
愛美とは、席が前後ろだったため仲が良くなった。
「今日から二学期だよ!なんかキンチョーする」
「愛美おかしいよ〜?」
「えーしょーがないでしょー?」
なんて、笑い合いながら登校するのは好き。
落ち着くから…落ち着かない時は…ある。アイツのがいる時。
「おはよー」
「はよー、昨日のテレビ見た?」
「見た見た〜」
下駄箱は変わらなくワイワイしてる。
「皆、色々変わってるー!髪とか切ってる人多いねー」
「だろうね〜」
私達は、周りを見渡しながら言った。
その時…
「おはよー♪お二人さん♪どうですか?久々の学校は?」
げっ…出た
落ち着かない時はアイツがいるから。
そう、こいつ。
「わあ♪優来くんおはよー!」
竜川 優来。
嫌いではないが、一緒にいると落ち着かない奴第1号だ。