Sober from turn
「うわ!貸し切り。オンラインゲームの続きしていい?」
どうやら武先輩という人はゲームが好きらしいな。
「武?やっても良いけど、そこにいる先生に気をつけてやるんだよ?」
武先輩の目の先に竹刀を持った先生がスクリーンの前に立っていた。
「見張り役…?」
「そうね。こいつみたいなゲーム好きもいるからね。」
「うぅ…。パソ禁の解禁を求む。」
「親に言え。親に。」
佐奈先輩はパソコンを起動させ、画面にある文字をクリックした。
「武。メモれ。」
「おぅ。」
画面に写った文字や記号を武先輩は紙に写していく。
「なんでしょうか…これ。」
「次の暗号ね。」
「さて、帰るか。」
「え?もう終わりですか?」
「うん。」
「おぅ!」