Sober from turn
こうして私のオリエンテーションはあっという間より早くに終わった。



「楽しかった?」

「あ、もちろんです!」

「そう、良かった。」

「よかねぇ…ゲームオーバーしたじゃねぇか。」

「しるか。キャラのHPと攻撃力が足りないんじゃないの?」

「Lv100でか?」

「もっと上を目指せ。」

「ばっか!これが上限なんだよ!」


佐奈先輩と武先輩の言い争いは終わりそうもない様子だ。

「あの…。私、帰っても大丈夫ですかね?」

「あ、いいよ。悠ちゃんバイバイ。」

「じゃあな!」


私が見えなくなった時二人はまた言い争いを始めていた。

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