Sober from turn
帰り際に廊下でまたぶつかってしまった。


「ごめんなさい。」

「いいよ。俺も悪かったから。」


どこかで聞き覚えのある声だ。
この人、たぶん知っている。


「あの、名前聞いていいですか?あと、クラスも…」

「俺の名前?保高 孝介だけど。1年2組の…」


保高 孝介…!


「それがどうかした?」

「あ、いや。お礼にって…」

「いいよ、別にいらねぇ。来なくて良いから」

「保高くん…ってドコ中?」

「…欄中だけど?それがなに?」

「うぅん…。特に意味ないけど、そう…なんだ。」


私はとっさに不自然な会話で確認して見た。

確かに、あいつだ。

私が昔好きだった彼…

孝介…だ。

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