Sober from turn
「っきゃ!」

校門の入口でよそ見をしながら歩いていたせいで、人とぶつかってしまった。

「ごめんなさい!よそ見してて…」


よくみればぶつかった人も新入生みたいだった。

前ボタンはきっちり閉めているし、髪型も遊ばせていない。
顔だって、なかなかのイケメンだ。


「いいんだ。俺もボケッとしてた。お互い気をつけような!」

そう言い残して受付へと走っていった。


「かっこよかった…」

素直にそう思った。

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