Sober from turn
佐奈と武は翌日から一切口を利かなくなった。
野次から喧嘩のような言葉を言われようとも、いつもは佐奈に言い寄る男を見つけても。

「悠!どうした?元気ないぞ。」

悠の様子を見兼ねた盟がそっと肩を叩いた。

「盟。…ありがと。」

盟は悠の話を真剣に聞いてくれた。
時には頷いて時には意見して。


「どうしたら、佐奈先輩の恋は叶うかな。武先輩もきっと嫌いじゃないと思うの。」


盟はそっと口を開いて問いを答えた。

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