Sober from turn
「誰だよ…授業中だろ。俺以外にサボるやつは…」


黒髪にストレートヘアの綺麗な顔立ち。
あの声と姿。

「砂稚…。あいつか」

砂稚は気付いていない様で男子に頼みごとを話し始めていた。


「サーね。怖いからその子に『イジメはだめだよ』って教えたいの!協力してくれる?」

話を持ち掛けられた男子は口ごもっている。
協力は出来ないと言いたいらしいが言えない。

「サーを助けてくれないの?嫌いになったの?」

「違うけど…、忙しいっていうか。」

「嫌いなんだ。サーは好きだったのに!他の人に頼めないから言ってるのに」



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