Sober from turn
男子は砂稚の押しに負けたのか砂稚に嫌いになって欲しくないのか承諾した。


「ありがと!うれしい!じゃあまた連絡するね!」


砂稚は手を振り男子と別れて行った。


「うわ…、カワイソ。」

孝介は悲惨そうに男子をみつめた。


♪チャララッチャララッ

男子の携帯着信の音だ。

「はいっもし!あっ、先輩。ちわっす!え?さっきまで一緒でしたよ?」


「(先輩…?さっきまでって砂稚の話か?)」


「はい。はい…って!マジすか?そんな。」

間があいて話し始めている男子をみるかぎり、なにかを言われた様だ。


「…そんな事出来ませんよ!え…、マジすか!」


「(なんかこっちでも話を持ち掛けられてるな?)」


「じゃあ。はい!わかりました!っす。」

話し終わると意気揚々と校舎へと消えて行った。


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