Sober from turn
あぁ…。
他人の空似でもいいから、あって確かめてみたい。

あの方の息子さんなら尚更だし、悠がお世話になっているかもしれないわ。


悠ママはその日から胸を踊らせて、恋とは違うドキドキをかみ締めていた。

寝室のドレッサーに久しぶりに手を入れて、数年前の洋服を着れるかどうかと試着していた。


「ママ、ごちそうさましたよ?あと片付けはしないの?」

洋服を片付けながら、壁に寄り掛かっていた悠の横を慌てて階段を下りて、食器を洗いはじめた悠ママが家族には珍しく見えた。

「変なママ。」

…………
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