Sober from turn
「盟は真面目過ぎるんだよ。うん、そうだ。だって、あのママに限ってナイナイ!」


昼休みに入る時、悠はまだママの様子を気にしていた。

普段はみないママの悦んだ顔に仕草。

自分からみていて、親ながらに綺麗な顔つきだと思う。
小さい頃にみせてもらった昔のママと変わっていないと今もその時も気持ちは一緒。

ただ、あんな事をするだなんてやっぱり…。

「なにやってんだ、オマエ。」

「うぁぁっ!」

いきなり呼び掛けた声に変な奇声が悠の口から出てしまった。

「おもしれー声出すな!」

そこで笑っていたのは孝介だ。

「保高くん!?びっくりさせないでよ。心臓が…」

「わりーな。」

胸に手を当てて自分を落ち着かせている悠の肩に手を乗せ、孝介は苦笑いを浮かべた。
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