Sober from turn
「ところでなんか考え事か?呼び掛けに気付かないってなるとさ。」

孝介は窓にもたれている悠の横に腕を置いた。

「てか。保高くん、昼ご飯は…食堂空いてなかったの?」


「食堂行ったって金がなけりゃメシも食えないだろ。それに早弁したから腹も減ってない。」

「そ……?」


グーーーゥ。


明らかに、自分のお腹の音ではないと気付いた悠はもはや笑うしかなかった。


「わり。やっぱなんか食おう。」

「何それ。フフッ」


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