Sober from turn
「あ!やほー。」

陽気なテンションで食堂の入口から恐らく孝介に手を振っている男子生徒がいる。

「きたよ…。お前、しらんぷりしろよ。」

「え?あ、わかった。」

だが、まだ安心はできないようだ。

その陽気なテンションの男子生徒は迷う事無く、孝介達のテーブルに辿り着いた。

「やぁやぁ!元気してた?してたよねもちろん!今回のテストはやばかったねぇ!レベルを上げたんじゃないかな?難しくなってたからね!てか、きいてる?体は大丈夫かな?おーい。」

孝介は体をバシバシと手のひらが赤くなりそうなくらい痛い音を立てながら叩かれ、そのテンションは最高潮になっているようで、彼の顔には満面の笑みが浮かんでいる。

悠は孝介と一緒に関わり合いにならないよう目を合わせずに座っているだけだ。

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