Sober from turn
一昨年の冬だったと思う。
確か、卒業式の終わった後で、卒業生のボタンを欲しがる後輩にみんな苦笑いを浮かべてた。
その時のあなたもボタンを譲る譲らないの喧嘩に巻き込まれていて
結局は、全部持っていかれてたみたいだったけど、私はただじっと木陰で泣いていただけだった。
「もう、ボタンなくなったのかよ!相変わらずモテ男だな!」
「僻むな!」
あなたとお友達で戯れ合っていて、ちょっとした石に躓いて転んでしまった時に、倒れかかった先が私だったよね。
「ごめんね。」
きっと、覚えてなんていない。
けれど、あれが私に触れた最初であの言葉も聞いたのは初めてだった。
確か、卒業式の終わった後で、卒業生のボタンを欲しがる後輩にみんな苦笑いを浮かべてた。
その時のあなたもボタンを譲る譲らないの喧嘩に巻き込まれていて
結局は、全部持っていかれてたみたいだったけど、私はただじっと木陰で泣いていただけだった。
「もう、ボタンなくなったのかよ!相変わらずモテ男だな!」
「僻むな!」
あなたとお友達で戯れ合っていて、ちょっとした石に躓いて転んでしまった時に、倒れかかった先が私だったよね。
「ごめんね。」
きっと、覚えてなんていない。
けれど、あれが私に触れた最初であの言葉も聞いたのは初めてだった。