鏡の国のソナタ
「痴漢! 変態! 強姦魔っ!」

クランはずぶぬれで床にはいつくばった。

「悪りぃって! だっておまえ、なにも言わずに風呂入ったじゃねーか? 言えよ! わかんねーだろうっ?」

素奈多はぷうっとふくれた。

「そうだけど……」

「あーあ。もう、着替えねぇのに、びしゃびしゃだぜぇ」

ぶつぶつ言いながら、クランは濡れた服を脱ぎ始めた。

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