鏡の国のソナタ
「花南って、すげぇ順応性あるのな? 素奈多なんか、最初、驚いてベッドから転がり落ちたんだぜ」

クランは素奈多を肴にカラカラ笑って盛り上がっている。

「そりゃ驚くよ。普通、卵から人間は生まれないもの」

「ははぁ。まあ、そりゃそうかもな」

花南は、クスッと笑った。

クランは、そんな花南の表情をじっと見つめる。

「花南って、怒りんぼの素奈多より、かわいいじゃん」

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