鏡の国のソナタ
そのクランの発言に、花南も爆笑した。

「やだぁ。我慢してる反動で、意地悪しちゃうって言ってるみたいだよ? それって小学生の愛情表現だよ」

クランは決まりが悪そうに口をとがらせる。

「ちぇ」

花南は、肩をふるわせて笑った。

「ああ、惜しいなぁ。あたし、あなたのこと、好きになりそう」

「俺はいいぜ? 花南、かわいいし。話判るし。いきなり殴ったりしねぇし」

< 139 / 267 >

この作品をシェア

pagetop