鏡の国のソナタ
☆☆☆
素奈多は、泣きながら駅に通じる裏通りを歩いていた。
このへんは、あまり治安がよくないので、いつもは通らない道だった。
「どこ行っちゃったのよ……」
落ちている空き缶を蹴飛ばした。
空き缶は、カラカラと転がって、ちょうどゴミステーションに収まった。
「なんで、あたしが泣かなきゃなんないのよ……」
すすり上げながら、己の身に起こった不条理に毒づいた。
このへんは、あまり治安がよくないので、いつもは通らない道だった。
「どこ行っちゃったのよ……」
落ちている空き缶を蹴飛ばした。
空き缶は、カラカラと転がって、ちょうどゴミステーションに収まった。
「なんで、あたしが泣かなきゃなんないのよ……」
すすり上げながら、己の身に起こった不条理に毒づいた。