鏡の国のソナタ
驚くほど素直に自分の気持ちが言えたので、素奈多は楽になった。

本物だ、ニセモノだとこだわることなどないのかもしれない。

気持ちが動いた瞬間を見のがさなければ、それでいい。

素奈多は彼と出会ってから初めて、素直になれたような気がした。

肌を寄せ合って歩く家までの道が、ずっと続けばいいと思っていた。

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