鏡の国のソナタ
■ 5 筺の中の希望
素奈多は、ぼんやりと目を開けた。
視界がゆらいで、像を結ぶ。
四角く白いマス目が見えた。
それが天井だと気づくのに、少し時間がかかった。
いっぺんにいろんなことがありすぎて、記憶が順序よく蘇ってこなかった。
首を動かすと、首筋にピリリとした痛みが走った。
痛みに顔をしかめながら、仰臥したまま左右に視線を巡らせた。
視界がゆらいで、像を結ぶ。
四角く白いマス目が見えた。
それが天井だと気づくのに、少し時間がかかった。
いっぺんにいろんなことがありすぎて、記憶が順序よく蘇ってこなかった。
首を動かすと、首筋にピリリとした痛みが走った。
痛みに顔をしかめながら、仰臥したまま左右に視線を巡らせた。