鏡の国のソナタ
ドキドキする胸を抱えて病室まで送ってもらったあと、ガウンの胸元にキラキラ光る髪がくっついているのに気がついた。

九嵐の、髪の毛だった。

素奈多は嬉しくなって、その髪の毛を大切に保管した。

あとで、コルクの瓶を買ってその中に入れたのだ。



なにものにも変えられない、大切な宝物だった。

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