鏡の国のソナタ
「ねぇ、もしかして……、あたしが追いかければいいのかな?」

「あぁ?」

クランは、驚いて目を見開く。

素奈多は、ふわっと笑った。

「うん。決めた。あたし、がんばって先輩と同じ研究室、目指す」

クランは唖然とした。

「それって、超難関……」

「夢みたいなこと言ってるかもしれない。

めちゃくちゃがんばんなきゃ、駄目かもしれない。

でも、あたしは、先輩に憧れて、ここの付属高校の外部入試枠五パーセントに食い込んだんだもん。

今度だって、絶対がんばれる」

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