鏡の国のソナタ
そこは、キラキラとした装飾品が豪華に輝く、絢爛たるおとぎ話の宮殿だった。

夢の中なのに、さすがに場違いだとぼんやり思うほど、きんきらきんのロココ調の宮殿だった。

そうだ。

宝塚で見たベルばらのような感じだ。


そこに、夢の王子様が現れた。

茶色のサラサラの髪をなびかせた、ビロードのマントを背負った時代錯誤な格好をした王子様だ。

< 46 / 267 >

この作品をシェア

pagetop