鏡の国のソナタ
「さあ」

男は、かけらを食べながら、興味なさそうに首をかしげた。

「さあって……。そんな、九嵐先輩そっくりの顔して……さあって、ことないでしょっ!」

素奈多は、ムキになった。

すっかり頭の中が混乱して、なにがなんだかわからなかった。

「とろくせ~なぁ。おまえが創ったんだから、好きな名前つけて呼べばいいじゃん?」

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