鏡の国のソナタ
ウテルスは、確か、子宮のことだ。


あの卵は、そんな名前で呼ばれているのか……。


だけど、素奈多はそんなことよりも、先輩とそっくりの男の冷たい態度に、ダメージを受けていた。

彼の言動が痛くて、先輩と似ても似つかないのが辛くて、素奈多は赤ん坊のように泣き出した。


「ふえ……ふえぇぇぇん」

< 76 / 267 >

この作品をシェア

pagetop