鏡の国のソナタ
起こってしまったことが理解不能で、まるでわけがわからなくて、もう、泣くしかなかった。

泣いて泣いて、すべてが流れていってしまえばいいと思った。



クランは、シーツにくるまったまま、やれやれと耳に指を突っ込んで、顔をしかめた。

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