鏡の国のソナタ
「や……ごめ……」

クランは、体を起こす。

掴んだ素奈多の手首は、離さなかった。

「なんで謝んだよ?」

「だって……」

素奈多は身をよじる。

「俺の寝込みを襲おうとしたから?」

「なっ、なに言って……!」

クランは、首をかしげた。

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