鏡の国のソナタ
素奈多があまりに儚げに泣くので、悪ふざけが得意なクランもさすがにしおらしくその様子を見守る。


腹を押さえながら、クランは起きあがった。


「えっと……。もしかして、初めてだったとか?」


その声が少し申し訳なさそうだった。

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