囚われの身のメイド様!!?〜いじわる三つ子の甘い檻〜
「咲音!!」
後ろから私を呼ぶ声が聞こえる。
振り向くとそこにいたのは.....
「桃也!!?」
何で桃也がこんなところに!!?
「たくっ。探したんだぞ」
少し息の荒い桃也はそう言って私の元に歩み寄ってくる。
「メイドの癖にウロチョロしやがって....」
深いため息をついて私を見つめる桃也。
カッチーン
何、その言い草?
ムカつくんですけど!!
「は!!?そんなこと関係な....」
ギュッ
ムカついて反論しようとすると急に桃也に抱き締められた。
「ちょっ....何!!?」
桃也の腕の中でパニック。
何なんですか?
この状況は?
「心配かけさせんじゃねーよ。バカ」
ドキンッ
いつもより少しだけ弱々しい声。
壊れ物を扱うような優しい手つき。
あれ?
何?この感じ?
いつもと違う!!
心臓に悪い!!
バカンスの時と同じだ。