囚われの身のメイド様!!?〜いじわる三つ子の甘い檻〜
エセ王子の罠
水族館デートから数週間。
相変わらずメイドとしてイタズラをされる毎日。
アイツらドSの相手をするのは本当に大変だ。
「咲音ぇ〜」
「あーはいはい。離しなさいよ。遅刻するわよ」
超大きな扉の前で私に抱きついているのは尚紀。
大きな扉と言ってもあれは玄関なのですが。
本当いつ見てもすごい玄関。
最近、抱きつかれるだけではドキドキしなくなった。
これは慣れと言う奴です。
そりゃー毎日毎日に抱きつかれちゃねー。
いちいちドキドキなんてしてられないよね。
「......チューしようか。いってきますの」
突然。
尚紀が本当に突然、意地悪な笑みを浮かべてそんなことを言って来た。
色気ムンムンな尚紀の表情。