囚われの身のメイド様!!?〜いじわる三つ子の甘い檻〜
バンッ
「尚紀様!!桃也様!!千架様!!」
突然勢いよく開かれた扉。
扉を開けた人物は.....
「どーしたの〜?影野〜」
尚紀が扉を開けた人物をダルそうに見つめる。
扉を開けた人物とは、影野ーカゲノーさん。
綺麗に整えられた黒い髪。
大人な雰囲気を持つ、色っぽい顔立ち。
誠実感溢れる縁なしのメガネ。
20代後半くらいのオーラを身にまとった影野さんは世間で言う、イケてるメンズ。
奴等、ドS三つ子の完璧な執事さんです。
「はぁ、もう遅刻の時間帯です。これ以上旦那様に迷惑をかけてはなりません」
影野さんの深いため息。
本当、影野さんって苦労人だと思う。
ドS三つ子を幼少の時から面倒を見ているのだとか。
ストレスで十円ハゲが出来てそうな哀れな男だ。
「すみません。咲音さん。十円ハゲはありませんので」
「へ?」
「聞こえていました」
うわお!!
心の声が聞こえちゃいましたか!!