囚われの身のメイド様!!?〜いじわる三つ子の甘い檻〜
バンッ
「咲音!!」
扉を蹴り開けて私の名前を呼ぶ人物。
それは....
「あらら〜。もう来ちゃったの?早いねぇ、桃也くん」
「うるせぇ。咲音を離せ」
ヘラヘラ愉快そうに笑う來を今までに見たことのない表情で睨む桃也。
桃也の肩が少し上下に動いている。
額にはうっすらと汗が....
「ここから出ていってもらおうかな?桜沢」
桃也の後ろから現れたのは、不敵にニヤリと笑う尚紀。
「は?それはこっちの台詞なんですけど?」
そんな尚紀をバカにしたように笑う來。
尚紀のあの笑い方は何かあるときだ。
「このお屋敷はもう僕たちのものなんだよ。さっき買い占めた」
今度は千架が悪魔の如くせせら笑い尚紀の横に立つ。
「買った?この屋敷を?神宮寺が?」
千架の台詞を聞いてがどんどん曇って行く來の表情。
「そ。だから出て行けよ?」
千架が全く笑わずに台詞を吐くと、SPみたいな人が部屋に入ってきた。