囚われの身のメイド様!!?〜いじわる三つ子の甘い檻〜
「本当バカだね。そこ退いて」
スッと桃也の横に現れて私の手首から手錠を外す千架。
ガチャッ
「咲音」
ギュッ
千架は手錠を取るとすぐに私に抱きついてきた。
「千架...?」
どーしてそんな顔してるの?
私の顔を見て少し顔を歪める千架。
背中から黒い羽が見えるのですが。
「ここ、傷がある。アイツにやられたの?」
「っ」
千架に触れられて痛む頬の傷。
そうだ、私、ナイフで刺されそうになったんだっけ....。