囚われの身のメイド様!!?〜いじわる三つ子の甘い檻〜
なんで?
声の主は、主治医の先生。
先生の声はとてもじゃないけど、冷静には聞こえない。
嫌な予感がする。
ケータイを持つ手から感じる手汗。
「どうしたのですか?」
何とか、平静を装って先生に聞く。
落ち着け。
まだ、何も言われていない。
気持ちとは裏腹に、ケータイを持つ手が小刻みに震え出す。
「容態が急に悪くなって、このままでは命が危ないです。今すぐ、病院に来てください」